Bercriber's Blog

短歌

2025/06/21 19:32


初夏

吾輩はシュレディンガーの猫である名はまだないが決して付けるな

寝る前のお休む前のねむいからお目覚めのおはようのねむいに

言葉では表しきれない感情が溢れた時にひとみは泉

思い出すそれを出会いと数えても増えない数字まだ一桁で

心に空いた穴に風吹き抜けてとても大きな歌声だった

眠いのは仕方がないと事故の後言い訳みたくのたまいしねよ

おっさんが「風の痛みがわかるかい?」痛風をそんなふうに言うな

過日、死を願いましたね50年後もそう思えるといいですね

梅雨空に雨の花弁は咲き乱れひとつぶはひとひらになりゆく

叶えるための夢じゃなく眺めるための夢ならば歌いだそうよ

あなたかもしれないあなたじゃないかもしれない空を円で囲んで

 初夏が終わってしまった
 
 
 君は初夏のまだ肌寒い夜を半袖で歩いただろうか
 君は初夏の汗を流す正午のシャワーを浴びただろうか
 君は初夏をはつなつと読むだろうか
 
 
 はつなつがおわってしまった

初夏をはつなつと言うことを知らない人が知ってゆくはつなつ